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『中国人の祝日の過ごし方』


◆大移動となる中国の祝日
今年から中国では、祝日が大幅に変更となりました。従来、祝日でなかった日が祝日に制定され、その代わりに労働節の大型連休が無くなりました。つまり祝日が分散されたわけです。
これまで中国では、祝日は大まかに次の3つの連休―春節、労働節、国慶節―にまとまっていました。
ちなみにこの大型連休が制定されたのは、1999年9月。それ以降、国民にとって余暇を過ごす機会が増えてきました。その結果、多くの国民が連休を帰省したり、旅行に出かけたりするのに当てるようになったのです。また国の経済発展もあり、旅行も多様化、海外旅行を楽しむ人も増えてきたようです。国内にも、レジャーランド建設が相次ぎ、旅行会社も各種プランを設けて、旅行バブルともいえる状態が生まれました。
しかし、こうした旅行熱の過熱が、交通機関の混乱という問題を生みました。航空券や電車チケットの価格が高騰したり、入手できなくなったりするのは当たり前。連休期間の交通機関の混乱ぶりはすさまじく、まさに民族大移動の様相を呈していました…
話を戻しますが、祝日分散には、こうした交通機関の混乱を避ける目的があるようです。


◆祝日=連休=旅行
春節と国慶節は、従来どおり連休ですから、この期間の帰省や旅行は依然と変わらないのですが、祝日が分散されたことを国民はどう感じているのでしょうか…
私の周囲では、連休が減った分、旅行に行くチャンスが減ったと嘆く声をよく耳にするようになりました。「普通の土日と変わらないんじゃない」「去年より祝日が減った気がする」など、否定的な意見を多く聞きます。
休みの日数自体は1日増えているのに、このように祝日が減ったと感じる人が多いのは、「祝日=連休=旅行」という概念が浸透しているからではないでしょうか。
どうやら分散された祝日を過ごすのに慣れている日本人に比べて、中国人は短い余暇を有意義に過ごすことに慣れていないみたいです。

◆祝日の過ごし方に変化
ある調査によれば、新たな祝日に多くの人が、普通に家でのんびりしたり、友達と遊んだり、映画を観に行ったりして過ごしたようです。また、ゲームをしたり、ネットをしたりと、基本的には自宅や家の近くで過ごす傾向にあるようです。

こうしたインドア志向を育んでいる背景にあるのは、国民の生活水準の向上です。パソコン、ゲーム、ハイビジョンテレビ、DVDなど自宅で充分にレジャーを満喫できる環境が整備されたことが大きいと思います。
こうして祝日の過ごし方には、生活水準の変化とも密接に関係しているのです。これからも、分散型の祝日体制が続けば、よりインドアな祝日ライフを送る人が増えてくるわけで、家電メーカー・量販店なども連休を狙った商戦を敷くようになるのではないでしょうか。

いずれにしても、労働者にとってうれしい祝日。今年はオリンピックが8月8日に開催されますが、それを記念して8月8日が国民の祝日にならないかなぁ〜などと、ついつい考えてしまうのでした。。。